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ムンプス難聴による聴力の低下について

 

 

ムンプス難聴とは

 

ムンプスはおたふくかぜのウィルスで内耳に感染して発症する急性感音難聴です。多くの場合は片耳だけが感染しますが、稀に両耳に感染することもあります。おたふくかぜは2歳から15歳の間に発症するのが一般的で、特に5歳から9歳の発症率が高いのが特徴です。たいていは両側の耳下腺が腫れますが、内耳に感染してムンプス難聴にかかると、耳下腺がまったく腫れないこともあります。おたふくかぜの特徴的な症状が見られないと、突発性難聴と診断されて子どもが聴力を失うリスクが高くなるため、しっかりとした専門医を受診することが大切です。高熱と耳下腺の腫れといったおたふくかぜの症状以外には耳鳴り、めまいを伴うこともあります。ほとんどの場合めまいは2カ月前後で改善しますが、聴力の改善は難しいです。

 

ムンプス難聴は完治する?

 

難聴は中程度であれば補聴器の使用で改善が可能ですが、ムンプス難聴の症状は重度になることが多いです。原因がはっきりしていても聴力を回復させる特効薬はなく、有効な治療方法も確立されていません。片側のみの発症なら社会生活には大きな不便はないため、積極的な改善方法を用いることはありません。両耳に発症した場合に補聴器での聴こえの改善が難しければ、人工内耳の適用で聴こえの改善を目指します。

 

発症後の注意

 

ムンプス難聴によって片耳の聴力が著しく低下した場合、正常の聴力を維持している耳のケアが重要です。聴力が低下する原因として特に15歳以下に多いのは蓄膿症や急性中耳炎です。また1日中イヤホンやヘッドホンをつけて音楽などを聞くことも、耳に多大なストレスをかけ聴力低下の原因になります。

 

予防接種の有効性

 

おたふくかぜは必ずかからなければならない病気ではありません。多くの場合は感染しても軽症で済めば良いのですが、重症になると後遺症が残ることもあります。予防するにはワクチンの接種が確実で、免疫が出来る割合は約95%と高いです。1歳になった時に1回、その後2年から6年の間に2回目を摂取するのが有効です。任意接種なので費用の負担がありますが、念のために受けておいた方がよい予防接種のひとつです。