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聴力の遺伝子病について

 

 

聴力の病気には遺伝性もある

 

両親もしくはどちらか一方の親、血縁に難聴などの疾患にかかっている人がいる場合、子、孫、血縁者に遺伝する可能性があります。劣性・性染色体優性遺伝・常染色体優性といった方式よって、疾患の情報を持った遺伝子が子孫や血縁者に伝わります。発症の確率は疾患によりますが50%前後です。子どもの反応が鈍い、言葉の覚えが悪いという場合には、生まれつきの難聴が原因の場合があります。またお腹の子どもへの聴力異常の遺伝が心配な場合には、医療機関の診断を受けると適切な対応が出来ます。

 

難聴専門の遺伝子外来

 

一般の耳の不調は耳鼻咽喉科での診察で原因の解明が出来ますが、遺伝子が深く関わっていると考えられる場合には、難聴専門の遺伝子外来を受診すると詳しい検査を受けられます。信州大学において難聴の遺伝子に関する研究がすすめられた結果、先天性難聴の遺伝子検査が先進医療として厚生労働省に認可されました。保険適用内の検査となったことで、スクリーニング検査が受けやすくなり、難聴が発症した場合、聴力の程度や病状の変化の予測も早い段階で行えるようになりました。検査結果をもとに個々の症状に応じた向き合い方などのカウンセリングを受けられます。

 

先天性難聴について

 

生まれつき耳が聞こえにくい先天性難聴の子どもが生まれる確率は1000人に1人の割合で、比較的頻度が高い病気です。疾患のある子どものうち遺伝が関係しているケースは50%以上ですが、難聴を起こしている遺伝子の種類は100種類以上あると考えられています。言葉の発達に気づいてから初めて診察をすることが多かったのですが、遺伝の可能性がある場合には新生児聴覚スクリーニングで確認出来ます。生まれてすぐの段階で難聴が確認出来れば、早期に治療や対処が行えるので、言語の修得や知能の発達に影響を及ぼす確率が低くなります。